YAMAHA Finessシリーズ試奏してきました
こんにちは、フルート講師の佐藤良枝です。
さて、今日は昨日予告してました楽器のレビューです。
コロナ禍以降、各社のフルートの展示試奏会もありませんし
今時の楽器のお試しできる場が本当に難しくなりましたね。
といっても、結局YAMAHAの楽器しか試奏することができませんでした。
試奏させていただいたお店はYAMAHAさんです。
以前は他社製の楽器も結構並んでいたのですが方針が変わり
YAMAHAのお店なのでYAMAHAしか置かなくなったらしいです。
でも他社製フルートも取り寄せはしてくれるそうです。
ということで、最近の入門モデルを吹かせて頂きました。
お店に行くと、昔教えていた教室があった楽器店にいらっしゃったリペアの方と
ものすごく久しぶりに会うことができて
いろいろ説明も伺えましたので行って良かったです。
今回試奏しようと思ったのが400番台以降のものですが、
それよりも新モデルを試してみてください、ということで
出してきてくれたのがFiness シリーズです。
スタンダードモデルと仕様が同じだけど
一部ハンドメイドという、セミハンドメイドモデルシリーズです。
スタンダードモデルより10万円ほど高めの設定です。
・597モデル(頭部管銀)
これはスタンダードモデルの300モデルと同じ仕様ですが、頭部管がAmタイプでした。きっとこの頭部管だからなのか300シリーズの音色よりかなりはっきりした響きのある音でした。300シリーズとはまったく違います。
・697モデル(管体銀)
これはスタンダードで言うと400モデルと同じ仕様。597よりもっと響きが良くなります。癖のないとても良いと思いました!しかし、40万円台ということで入門用としてはちょっと手を出しづらい感じになるかもしれません。でも最初からFinessを吹いていた方が良い気がします。
・797モデル(総銀製)
いやー、これはまたとてもバランスとれていて、響きの幅が非常に広く感じました。やはり総銀製は違いますね。600と700はパッドがストロビンガーフェニックスを採用しているので、かなり安定した響きになります。価格帯が50万円〜60万円しますが、総銀製にしてはそれほど高くない気がしました。
以上の3本で私が勧めたいモデルはやはり600、700どちらかでしょうね。
なんか、昔のYAMAHAのフルートのイメージではまったくありませんでした。
このシリーズのYAMAHAフルートは本当にオススメです!
ただ、何日か吹いていたらどうなのかは分かりません。
ストロビンガーフェニックスというパッドは音量は得られますが
音色重視の人にとってはちょっと物足りなく感じてしまうかもしれません。
そういえば、MiyazawaやPearlでもセミハンドメードシリーズを作っていますね。
ハンドメイドシリーズは国内生産らしいので
それももしかしたら関係してくるのかもしれません。
いやー、試奏できて良かったです!
来年から少しずつコロナも普通の風邪とかインフル並みの扱いになると
試奏会も少しずつ増えてくとは思います。
札幌は本当に楽器が展示されているとこが昔ほど無くて
選択するというのが難しくなりました。
講師として生徒さんにきちんと説明できるようになるためにには
必要な作業?になりますので
もし可能であれば、フルートコンベンションの時のように
広い会場に各社が一斉に展示試奏会が一週間くらい開催されたら嬉しいですね。
どうせだから各社のパンフレット全部頂いてきました。