かなり古いフルート話をします
今日は調整に出していたSRちゃんを引き取りに行ってきた。
引き取る場でいつも楽器の話に花が咲く。
今回も沢山勉強になることを聞いて少し長居してしまった。
今日は古い楽器の調整やオーバーホールの苦労話を聞いて、とても納得してしまった。
楽器を磨かない音と磨いた音、本当に違うのか?というのはとても共感できた。
黒ずんだ楽器ほど良く鳴る・・・というのは楽器制作側と奏者側で見解が分かれる。
ここで話しても良いものかどうか分からない内容なので詳しくは書けないけど、、、、
結論から言うと、私は綺麗な方が良いかな〜🤭
昨年オーバーホールから帰還したSRちゃんは新品みたいにピッカピカになって帰ってきてくれた。
外も内もピッカピカ!!
吹いてみると、確かに音が変わったんだけど、その音が普段から聞き慣れた音ではなく、新品のような音なのだ。
SRちゃんの前はDNちゃんだったんだけど、そこから買い替えた時は結構変わったので衝撃だったのを思い出す。
今回、オーバーホール後のSRが戻ってきて吹いてみたとき、癖の無いフルートの音になったな〜、と感じたんだよね。
だけど、数週間吹き込んでいると元に戻ったのね。
それは耳が戻った、というよりも、楽器が奏者の吹き方に馴染んできた、というところだろうか。
OH後のSRちゃんに何が起こったか、って、そう新品に戻ってたんだと思う。
磨かなくてもきちんと調整したら元に戻るんだと思う。
音の違いは本当かどうかというのは分からないみたい。
違うとも変わらないとも言えないんだけど、良く鳴らしていた楽器は確かに良く響くのは確かだろう。
吹き込んだらその人の音の響きになっていく。
最近、中古で買う人が増えてきてはいるけれど、やはりその楽器がどう扱われたかによるので気を付けた方が良い。
そして、50年以上前のものや古い洋銀のものとかはちょっと待った!、というのが今回思ったこと。
なぜかというと、キーとか古くなってくると水道の配管と同じで継ぎ目が痛んでくるから。
前に使っていた人がそのへんちゃんとメンテしているような所有者本人と近しい関係、または直接知っているプロ奏者や指導者から譲り受けるならまだ安心かもしれないけど。
今、日本はなんでも高くて、少しでも安く手に入れたいと思う気持ちは分かるけど、なかなか難しいねぇ。
まぁ、モイーズが生涯洋銀フルートしか吹かなくてもあんなに綺麗な音を出せていたことを考えると、きちんとメンテした楽器で腕を磨いたほうが良いのかなと思ってしまう。
自分は昨年の骨折や緑内障もあって、昔使っていたムラマツスタンダードモデルをOHに出して、それをデフォルトで吹こうかなと思っていたりする。
そうそう、そのスタンダードもOH出したらもしかすると普通の料金より高くつく可能性もある。
それでも愛着ある楽器に違いないので、ずっと使っていくつもり。
SRの方がちゃんと応えてくれるけどね。。