フルート親指サムポートのお話し・・・
ブログもnoteもなYouTubeも、何もかも滞っていて、それなりにこちらのブログやコラムは更新してます。
Twitterでは報告してないまま、というか最近Twitterをするエネルギーが少し衰えています。
何故か以前のような気軽な気持ちで呟くことができないので、1日経ってからTwitterに報告しようと思っていても、
次の日にはもう忘れていたり・・・トシなんですかね?
さて本題に入りますが、ここに記しているのは、
私くらいの世代笛仲間が集まると必ずと言っていいほど話題になり、
そしてかなりの確率で意見が一致しているものなので、
多分私たちくらいのフルート経験年数を持っている指導者は同じ思いでいるということが分かります。
さて、今回も話題になるフルートアイテムについての疑問点についてお話ししたいと思います。
結構昔にこの問題を緩和するアイテムが開発されてますあるアイテム。
フルートを長く吹いている方にはご存知かもしれません。
発売当初はフルートを持つには少々体格的にハンディがある小学生とかに良いのではと参考までに購入してみたものですが、
きちんと支えられない大人の方にも好評だったアイテムがあります。
それはソレクサ「サムポート」というものです。
しかし、これもきちんと理解しないととんでもないことになってしまうので、
何も知らないで単に着ければ楽ちんになる!!ものではないことを記事にしておこうと思います。
発売当時はちゃんとした説明書がなくてなんとなく着けて、
ここら辺かな、
とかなりアバウトな感じで使っていたと思います。
特に子供たちは「ここが楽!」というだけでとんでもない位置に着けていて、
それをレッスンで直すのにかなり苦労しました。
今はとても丁寧な解説書が入っているのでこのようなことは起こりにくくなり助かります。
この説明で十分かなと思いますが、このアイテムを上手く使うとすれば、
フルーティストのエミリー・バイノンさんのコメントが一番のポイントかと思います。
抜粋して引用させていただくと
「手の甲から腕へと、しっかりとした真直ぐなラインになり」
というところです。
私の手の画像で申し訳ありませんが、この「真直ぐなライン」というのは手首を見ていただければ良いかと、載せておきます。
この右手の手首が下がってしまう方でもきちんと支えて楽々と指が回るのならそれでも全く問題ありません。
問題はフルートを持つとこの右手の手首が内側に折れ込んで下がってしまう方がほとんどで、
これが原因でいろんなところに力が入り不具合を生んでるところかなと思います。
実際、私がある時からフォーカルジストニアのようになって上手くいきませんでしたが、
このサムポートを着けてからは少しずつ改善してきてます。
手首の力を抜いて親指に楽器の重みを預けるように親指のつけ根側の手首を方向へ持ち上げると、
写真のようにラインが真直ぐになるようにします。
同時に肘を下げ肩から力を抜きます。
肘の位置というのは結構重要で、
非常に古いフルートの教本には肘をあげなさいと書いてあるものまでありますが、
ゆったり下がっていた方が良いです。
なぜか二の腕、肩、背中などいろんなところに影響を与えてます。
身体のバランスを保つためにみんな繋がっているとでも言えるのかもしれません。
たったこの部分だけの不具合が体全体に影響してしまうということも頭に入れておきたいですね。
そして、これを利用することにより動きづらい左手にかかるフルートの重みがかなり軽減して、左指も動きやすくなります。
それにより、フルートを支える支点となる左手の人差し指のつけ根も痛くなりません。
腱鞘炎になりやすい人にももしかしたら良い器具かもしれません。
この原理を知っていて自力でできる人はこのアイテムは必要なくフルートを支え持ちスムーズなフィンガリングで演奏することができています。
サムポートを購入した方、今一度装着と指の置き場に注目して鏡を見て吹いてみてください。
※もちろん、器具を取り付けたからと言って上手くなるものではありません?