ケーラーってどのケーラー?
レッスンでよく取り上げられるエチュードに「次回からケーラーの1巻目のイージーね」なんてある。
しかし、ここで言われるケーラーは正確にはエルネスト・ケーラーである。
以前「こんな曲あります」シリーズの動画でエルネストではないケーラー、ヘンリーの作品をアップしたことがあった。
しかし、このヘンリーについて調べてもなかなか出てこないのだけど、実は「ケーラー」って当時のイタリアでは一般的な苗字でとても多いとのこと。
ところが今は「イタリア、一番多い苗字」で調べても上位100位には入っていない。
ちなみにイタリアで一位の苗字はロッソ。
ワインの名前にもなってる。
そういえば、日本で一番多い苗字は当然のことながら「佐藤」である。
何年か前までは「高橋」が一番多かったはずだが、高橋さんを追い抜いた。
私が高校生の時、クラスに佐藤が何人いたかというと、まず担任。
男子が2人、女子が3人。
担任はそれぞれの下の名前でよんでいた。
紛らわしいので仕方ない。
しかし、日本一多い苗字なのに、十数年前までは音楽業界にはあまり見なかったように思う。
そんな中、最近はとても良く見るようになった。
フルート奏者でよくみかけるようになって、素敵な演奏も聴かせて頂きとても嬉しい。
同じ佐藤なのは嬉しいのだけど、「えっ?どちらの佐藤さんでしたっけ?」となる。
なんとなくそこのところ悔しい気分になる。
なので、佐藤と同じように、ちゃんとケーラーも「エルネスト」を付けた方が良い気がしてきた。
あるいはE.ケーラーと「E」を付けるとか。
まぁ、フルートと言えばケーラーで通じるので良いのかな?
私も佐藤なので、教室では「よしえ先生」、業界では「よしえさん」と呼ばれることが多い。
たまに、佐藤さん、とか佐藤先生とか呼ばれると逆に新鮮味を覚える。
それと、良く立ち話をしている方々の会話「そういえば、さとう先生さ・・・」などというのが耳に入ってきて返事しそうになったり、実際振り向いたこともある。
ギリギリ返事はしなかったけど(笑)
たまに話題になるケーラーの話。
当時のケーラーはどう呼ばれていたのかな?
ということで、曲をさらう前には作曲家のことを調べたら面白いこと発見できる。
是非、時間があったら調べてみてほしい。