サンカン『ソナチネ』
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ファルベコンサートの演奏する曲について自分なりに思うところを記事にしてます。
さて、今日はサンカンのソナチネです。
実は初めて吹くのです。
譜面は「いつかやろう」と言ってて機会を逃してました。
ファルベのコンサートのVol.1「ロマン派への手紙」では、デュティユーの「ソナチネ」が入ったプログラムでした。
この曲があることから、今回Vol.3のサブタイトル「ロマン派への手紙」になりました。
デュティユーもサンカンもフランスを代表する作曲家、同じ年代に生まれて、二人とも長生き(90歳代)でした。
作品が発表されたのはデュティユーの方が先で、その3年後にサンカンです。
私はどちらも好きですが、演奏するのはサンカンの方が好きです。
曲はキラキラした水のイメージを持ちます。
まるでラヴェルの「水の戯れ」を思い起こさせることから、きっとラヴェルの影響を少なからず受けているであろうと思ってます。
私には水のイメージが強く、海よりは川などの流れのように感じます。
ピアノの導入部がそうイメージさせるのです。
フルートはそんな水の動きの上でメロディーが形を変えていきます。
デュティユーのような、奇抜さや、感情的な躍動感みたいなものがなく、聴いていて心地よいです。
コンクールの課題曲にもなるくらいの曲ですから、かなり難易度があるものの、そういう感じを聴き手に与えないように思えます。
どちらの作品にもカデンツがありますが、デュティユーで感じる「どうだ!!」っていうところが無いところも好きですね。
もちろん、吹く方は結構必死です。
イメージ通りにサラりと演奏したいです。
そして9月のこの季節にピッタリな気がします。
紅葉した山に流れる川にいろんな落ち葉が踊りながら流れていくような。
まぁ、春は春で、春のイメージでも演奏できるかもしれません。
雪解けから少しずつ流れに勢いを増していく感じでも良いかも。
そう考えると季節ごとで違うイメージで演奏できる素敵な曲だと思います。
こういう曲はもっと若いうちにきちんと勉強しておくべきですね?