イベール『物語』
本日二つ目の記事です。
やはり、ファルベはちゃんと記事にしないといかんですよね(^.^)
本番まで10日になりましたしね!!!
さてさて、プログラムの中でもちょっとマイナーな曲、イベールのHistoryについてコメントしておこうと思います。
当日のプログラムには曲目解説も掲載しているので、その解説部分は割愛します。
今回、この曲を選んだのは、他が大曲なのでサクッと流れていく曲を一曲あるといいなという感じだったのです。
それで、ムラマツのホームページで「スタッフのお勧めの楽譜」に掲載していて、それを取り寄せてみて、良いかな、と思ったのです。
ところが、いざやってみると、これがいろんな意味で難しかったです。
6曲の組曲形式で書かれているのですが、流石にフランスな感じです。
って、どういう感じさ!!!(笑)
あーー、なんというかつかみどころが無くて、もやっとした霧の中にいるような感じです。
私は一曲目が一番好きなんですが、その他の5曲を繋げていくのに結構苦労してます。
テクニック的にはそれほど難しくありません。
けれど、これを初演したのはあの故マルセル・モイーズ氏。
音色の美しさ、アーティキュレーションやテンポの揺れをどう表現するかでかなり変わりますね。
フランス語の指示がいっぱい記されているので、辞書で調べまくり、なんとなく、こんな感じか?
みたいな・・・。
で、この曲中の「悲しみの家で」と「バルキス女王の行列」あたりは、完全にドビュッシーの影響がもろ出ています。
「悲しみの家で」は「シリンクス」、「バルキス女王の行列」は『小組曲』の「行列」にそっくりです。
ムラマツのホームページで紹介されてる三上明子さんの解説文には
「正確なソルフェージュとおとぎ話の扉を開くようなファンタジーが求められるでしょう。…」
なんて書いてあります。
ファンタジー・・・・、ファンタジー好きだけども、この数少ない音で表現するのは本当に難しく思えます。
使われている音が本当に少ない・・・。
もともとはピアノの曲だったというのもあり、これはピアノの音色の助けもかなり必要だと思いました。
さて、おとぎ話の扉は開けれるのでしょうか(^-^;