難しい指使いの練習はこれがオススメ
今日は主に初級の後半から中級の方へのアドバイスになります。
曲中に難しい指使いが出てきてなかなかできないという方は
自分もそうだったように早く動かせるようにしたくて
その部分だけを何度も練習してました。
それはそれで良いのかもしれませんが
同じような指使いでも前後フレーズがまったく違う
または違う曲の中でも出くわして
またまた同じようにできなくて進まないということもあります。
これは前の音からの流れ、後に続く音へ行くための指令が
異なるからで、
その度に脳が次に動かす指に指令がいきづらいということだと思ってます。
フルートの指使いは
指を下ろしていく(キーを押さえる)動作よりも
指を上げる(キーから離す)動作の方が難しいのです。
本当はキーから指を離すときは
押さえる力を抜けば離れるのですが
早いパッセージに入って
それまで必死になって動かそうとすることで
力みが入りいろんなところを固めてしまっているのに気付きにくく
なかなか瞬時に力を抜くことが難しいのです。
この指を離していくという練習は
前述したように、
練習している曲中で練習してもできなくはありませんが
普段からコントロールできるようにしていけば
そこにかける時間も少なくなり
効率よく曲を仕上げていけるのではと私は思っています。
ですので、そういう方にオススメなの練習は
やはりタファネル&ゴーベールの17のメカにスム大練習の
7番を日頃からされると良いと思います。
末尾の指定の調整を全て行います。
この練習では特に動かしづらい左手の小指や薬指
正規のシ♭を使う場面など
いろいろな難しい運指を想定された良い課題です。
もっとも、それが必要のない方はしなくても良いかと思います。
必要か必要でないかはついている先生の判断もあったり
自己判断でも全然良いと思います。
また、後々年齢的なことも関係して
「あれ?以前はこんなのちょっと練習すればできたのに」
と思ったら、とりあえずやってみても良いのかもな〜と・・。
練習方法は
やはり無理なくミスなくできる速度から行うこと。
私はこういう練習にはいつも四分音符♩=80位から行います。
1日の中でそれに費やす時間はそんなに必要ないはずです。
少しずつテンポを上げて
上がったテンポで吹けないところ、
また指定の調性でできない箇所には印をつけておくと良いでしょう。
そして、次の日は印をつけたところだけを行い
1週間後に全て通して吹いてみて
まだ止まるような箇所があれば
止まった箇所の前後だけを練習していくと良いと思います。
とは言っても
現代は気持ちがせっかちな人が多いとも言えますので
あくまでやってみて
必要ないと思ったらやめても良いかな、と思います。
そういえばタファゴになんかそういうエチュードあったな・・・
と思い出して開いて練習すれば良しです!