楽器について

14Kと18K・・・

フルート講師の佐藤良枝です!

最近はまた打って変わって寒すぎる毎日を過ごしてます。

 

さて、この記事が上がっているのは日曜日!

順調に毎日更新しておりますが、日曜日はできる限りネットを遮断する曜日ですので

この記事は予約投稿記事となります。

 

本日のタイトルですが、

興味のある方は興味をそそる記事ですが

そうではない方はスルーしてくださいね。

 

タイトル通り

銀の含有量が多ければ多いほど響きが変わるように

金もしかり、というお話です。

 

札幌の師匠はこの件に関してはあまり良い評価をしません。

その通りだとも思います。

なぜなら、師匠の銀のフルートは

とても繊細かつ透明感があって素晴らしい音色の持ち主なのです。

 

私はこの繊細な音色が大好きで

それをいつも探求し続けています。

いかに美しく、細部まで表現できるかで

曲そのものが変わってきますし

それが分からない方にはもしかすると欲求不満を覚えるかもしれません。

 

でも、私は師匠のそういう音色にとても惹かれ今に至ります。

なので、言い換えれば譲れないところでもあります。

 

前置きが長くて申し訳ありません。

 

実はそんな私でもゴールドの笛の音色が

最近とてもお気に入りになりました。

(昔聴いた9Kフルートの音はあまり魅力を感じませんでした)

というのも、フルートマニアとでも言えるくらいの生徒さんから

度々、ご自身が手に入れた頭部管なり本体全部なりを持ってきては

私に試し吹きをさせてくれるのです。

 

コロナ禍以前は各フルートメーカーさんが

展示試奏会に来てくれていましたので

そのときになんとなく

「ああ、こんな感じか」という感想でしたが

他にも試奏していらっしゃる方も周りにおりましたので

客観的に自分がどういう音を出しているかわからず

いつも

ああ、そう、こんな感じ・・・

と思っていました。

 

こんな感じってどんな感じ?

はい・・・

・息が音になる反応が良い

・音割れしにくい

・綺麗な音

 

そんな風に思ったものでした。

実際、遠鳴りするであろうとその響きに憧れて

リッププレートゴールドライザーの頭部管とか手に入れてみたのですが

長く吹いていると何故か飽きて

「ああ、金って綺麗なだけなのか」と思ったものでした。

 

ところが、この数年中に

そのマニアックな愛好家生徒さんから

「少しの間吹いてみてください」と貸してくれたのです。

お言葉に甘えて吹き始めたのは

管体14KのMu社製フルートでした。

数ヶ月お借りしてみると今までのものはいったい何?

と思えるような音色が出たのです。

 

飽きてしまうかな?と思っていると

いやいや、だんだん深みにハマってきてたのです。

そうこうしているうち、今度は

18Kの頭部管を吹くチャンスに恵まれました。

 

いやー、全然違う金属みたいでしたね。

14Kと18Kではまったく響き方が違います。

私が吹いてみた感想は

14Kは優しくてまろやかな響き

18Kはさらに14Kの音にしっかりした輪郭を与え

明瞭な音でした。

最初は

「私、優しい繊細な音色がやっぱり好きかも、14Kがいいな」と思いましたが

吹いているうちに18Kの方に興味が・・・。

 

これって・・・

もし24Kだったらもっと良い響きになるの?と

動画検索するとありました。

 

動画で音色違いなんてわかるのだろうか?

と思って聴いてみたら

 

・・・いやー、まるっきり違うのがわかりました。

吹き比べされている人気フルーティストさんたちの感想

その通りに聴こえました。

 

ああ、、、違う、全然違う!!!

いつしか私も

24Kが吹きたい・・・と思ってしまいました。

その動画はこちらです

https://www.youtube.com/watch?v=HjYz_lkZSMg

 

でもですね・・・

やはり、これ吹きこなすの大変だなと思いました。

音出すだけならできるけど

吹きこなせるまでになるにはかなり大変じゃないかと・・。

 

いや、もう、私吹く機会を得られたし

それだけで幸せだった!

もう死んでもええやん、みたいな気持ち?

そういう結論になりました。

 

私はきっとこれからも

銀の持つ透明感のある音色で追求していくのだな、、、と?

 

コロナ禍以降札幌にはいろんなフルートを試し吹きできる機会が無くなり

本当に寂しい限り・・。

2022年はいろんなフルート吹ける場があったらな、と思う今日この頃でした。