03/16(08): J.Galway「フルートを語る」
3月中旬、この雪融けの早さはちょっと心配ですが、雪のない道はとてもありがたい北海道。
今年は、本当に大雪に泣きましたね。
さて、気持ち新たに、春なので、ってことで皆さんにお勧めの書籍を一冊。
それはJ・ゴールウェイ著の「フルートを語る」です。ちょっとAmazonでは品切れなので、こちらをリンクしてみました。
これは、フルートを愛する全ての方に読んでもらいたい本です。
出版当時は、翻訳がちょっと不評というのもあるのですが、私としては、よく出来た一冊だと思います。
全てのフルート愛好家にとって疑問なところを分かりやすく説明してくれていて、かつ、ゴールウェイの全てのフルート愛好家へ、希望と願い、そして、愛情に溢れたものだと思うからです。
どうしたら?の疑問にも愛をもって応えてくれています。
こんなに愛情溢れた指南書はフルートの神様と言われたM・モイーズ以来だと思います。
押し付けがましくしくない、的確な方法をゴールウェイが指導してくれています。
モイーズの復刻版CDを聴くと、ゴールウェイの音がモイーズの系統だと思わずにいられないのは私だけでしょうか?
2年ほど前にゴールウェイが札幌でマスタークラスを開いてくれたとき、モイーズの「ソノリテについて」のちょっとした批判をしていましたが、ゴールウェイの音にはちゃんとモイーズのソノリテがあります。
軽々と口笛を吹くような彼の音はやはりフレンチスタイルの伝統が受け継がれているように思います。
私も、ジャーマン派よりフレンチスタイルのほうがしっくり馴染んでいます。
伝統というのは本当に大事な財産です。受け継がれるもの、それがないと新しいものは育たないのです。闇雲に新しいものに飛びつく世の中において、非常に大事な財産だと思います。音楽における「世界遺産」だと思わずにはいられません。
また、こういった伝統とかいうものは、書物で簡単に身につけられるものではありません。でも、もし、あなたが迷子になりそうになったときのバイブルとして持っていても損はないと思うものがこの一冊です。
もう、結構なお歳(失礼)をめされたゴールウェイですが、そのキラキラした光にも似た音色が、これからも長く私たちの心にその音を残していって欲しいと思うのです。
ゴールウェイは惜しみなくその音楽への愛を皆さんへ伝えています。
私は、中級に入った生徒さんへ、彼のデイリーエクササイズをレッスンに入れております。
これは、ゴールウェイのHPからフリーでダウンロードしたものですが、生憎、今は何故か見つかりません。閉鎖したのでしょうか?もし、ご存知の方がいらしたらお知らせください!
Yoshie Sato / CD "Sentiment"
2005,Release

